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意外と知らない!?週休2日制の落とし穴

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ハローワークや求人誌、企業の採用ページで目にする「完全週休2日制」や「週休2日制」にはどのような違いがあるのか考えたことはありますか?
これらは似ているようで内容は別物です。入社してみれば全然違ったなんていうことは大げさは話ではありません。休日は仕事を選ぶうえで重要な要素です。この違いを知っておいて損をすることはなかと思います。


一般的な週休の制度をまとめてみました。

休日の制度

多くの会社は上記のような休日に関する制度を採用しています。
 
 

完全週休2日

必ず毎週2日の休みがある」ということです。休日は土日とは限らないので注意しましょう。毎週土日と祝日が休みであれば「完全週休2日制(土日祝)」のように沢山の方に応募して貰えるよう応募者にとって有利な表記で載せてある場合が多いです。

完全週休2日制が採用されている場合、大企業や優良企業、労働者にとってホワイト企業である可能性が高くなります。

週休2日

「1か月のうち週2日の休日の週がある」ということです。毎週2日休みがあるような印象を与えますが、必ずしも毎週2日休みがある訳ではないので注意しましょう。

週休2日

隔週で2日の週と1日の週があるということです。
例えば、1.3.5週目は土日が休み。2.4週目は日曜日のみ休みのような場合が該当します。

週休2日制といっても間違いではありませんが、規則性がある場合に隔週と表記します。

週休制

労働基準法の最低基準である、「毎週1日以上の休日がある」ということです。
当然ですが週に2日以上の休日があるのであれば「週休2日」と記載します。「週休2日」と載せることができないということは「毎週1日」の可能性が高くなります。

4週8休制

変形週休制の一種で、言葉のとおり4週間のうち8日休日があるということです。
極端な例ですが、4週28日のうち最初の8日を休日として残り20日を連続勤務するということが適法になる制度です。

大型連休等、ある時期だけ異常に忙しくなる飲食や小売業などで採用されている場合があります。



このように週休2日と言っても「完全週休2日制」と「週休2日制」では月に3.4日休日数が違ってくることがあります。
ではどのぐらいの休日のがあるのか、ある程度「年間休日数」から判断する方法もあります。

年間休日数から逆算する

1年は約52週ですから完全週休2日制で「52週×2日=104日」の休日があります。
それに祝日を加えたら「104日+15日=119日」になります。
年間休日数が119日程度であれば週2日+祝日が休日だと予想できます。
休日数が120日以上であれば週2日+祝日に加えて、正月やお盆、ゴールデンウィーク等に特別な休暇があると予想できます。

このようにある程度逆算からどのくらい休日があるのか予想することができます。


絶対に思い込まないこと

やはり休日は働くうえで重要な要素です。独自のカレンダーで休日を決めている会社も少なくありません。あなたが就活中なら、会社に聞いてみるのが一番確かな方法です。