気になる社会保障

働く人のための法律をもっと身近に。

【主婦必見】年末調整で年収を103万・130万以下にするメリットと注意点【保存版】

f:id:tiisana:20141103025826j:plain

今年もあと2ヵ月、年末が近づくにつれて話題になるのが年末調整の話。

年収が103万を超えたら扶養から外れるの?130万を超えたら税金がかかるの?この時期になるとパートの主婦の方からよく相談を受けます。税金や社会保険は働く者にとって切っても切れない大事な話です。サラリーマンの収入が伸び悩む時代に税金・社会保険の節約で賢く働く方法を覚えておきましょう。


まずは、103万円・130万円以下にする2つのメリットからみていきましょう。

103万円に抑えるメリット

奥さん年収を103万円に抑えるメリットはご主人さんにあります。ご主人さんが奥さんを養っているということでご主人さんの所得税・住民税から控除を受けることができます。つまり養っているという判定基準が103万円を超えるか超えないかにあります。

夫(妻)が配偶者控除を受けることができる

配偶者控除所得税から38万円、住民税から35万円の控除が受けられます。

(夫)年収400万円 所得税率5%の場合

所得税:38万円×5%=1万9千円
住民税:33万円×10%=3万3千円
合わせて5万2千円の節約効果があります。
ご主人さんの年収が高ければ高いほど所得税率があがるため、節約効果は高くなります。

130万円に抑えるメリット

年収130万円の基準は社会保険(健康保険・年金)にあります。130万円以下の場合、健康保険はご主人さんの扶養となり、年金は第三号被保険者となり社会保険の負担はゼロです。130万円を超えると奥さんが単独で国民健康保険国民年金に加入しなくてはならないため、保険料負担が増えることになります。

社会保険料の概算

国民健康保険料:6万円 ※市町村によって異なるため概算
国民年金保険料:18万円 ※平成26年度の保険料 月額15,250円
合わせて年間約24万円の節約効果があります。



103万円、130万円の違いとメリットがわかったところで、ここからは注意点をみていきましょう。

年収は給料受け取りベースで計算する

計算ミスで一番ありがちなのが1月1日~12月31日に働いた給料で計算してしまうことです。これは間違いです。
必ず1月1日~12月31日の間に受け取った給料で計算しましょう。

つまり一般的な月末締め翌月払いの場合、12月に入ってからシフト調整をしているようでは手遅れだということです。

また、12月に賞与や寸志が出る場合もあるので計算に入れておきましょう。会社の厚意でサプライズ的に寸志が出たりすることもありますが、これで103万円を超えてしまったなんてことも無きにしも非ずです。